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激怒のkazukiのレビュー・感想・評価

激怒(2022年製作の映画)
3.9


表現主義的な近未来ディストピア

近い将来?(と思えないのが辛いが) 日本の架空の町を舞台に, 数年ぶりに町へ戻った主人公(刑事)が変わり果てた町に戸惑いつつも順応しようとするが...

『トゥインクルトゥインクルキラーカーン』や『フォーリングダウン』のように, 日頃「ちょっとおかしくない!?」と思っている事を映画でなら思い切り爆発させられるといった爽快感がある。

また、日々社会の寛容さが失われている気がする昨今「分かる部分も有るけど...もうちょっと. さぁ、、」と思う心に響く。(ポリコレくそ喰らえとかそういう事では無い)

というように熱い映画ではあるのだが, 真っ当に娯楽として楽しめる。
主人公のフィーリングと描写がリンクするのがとても映画らしかったり(例えば, 主人公的に冬の時代という箇所では雪景の色インサートが入ったり, 数年ぶりに町へ戻るシーンではトンネルを進む車から暗い画面へフェードしてその先に待つものを予感されたり)、そんな事ある!?という殴り方などの面白描写が有ったり。 これはフェチ的だが、夕焼けや血の色. 空を飛ぶ戦闘機など. 目に嬉しい部分が多々有り。

お勧めです🙃
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