色々と主張の強い作品だった。
この作品で上手いのが、日頃目にしている街並みとさして変わらない風景にも関わらず、これでもかとばかりに感じられるディストピア感。
そんな中で、上がる黒煙や青い鳥等と主張の激しいメタファーが映り込むことで、何とも言えないカルト味が増して、結果良い意味で嫌な世界観が出来ていた。
主人公深間の暴力性が爆発するシーンはなかなかの迫力で、最後なんかはゴア表現相まって狂気が凄かった。ただ、思いの外こじんまりとしてしまってるのは否めなく、求めていた爽快感はあまり無かった。これだけが少し残念であった。