ハリウッド界の下まつげことジョージ・クルーニーが、主演・監督を務めたSF作品。
いつの間にやらすっかり老け込んで、もはや初老のジージ・クルーニー。
環境の激変により人類滅亡の刻が迫る中、北極圏の天文台にただ1人残った老科学者のオーガスティン(ジョージ・クルーニー)。惑星探査の任務を終えて地球に帰還しようとする宇宙船の乗組員達に地球の惨状を伝える為、彼は謎の少女アイリスと共に、より強力な通信設備を求め過酷な旅に出る—— 。
静寂と荘厳な美しさに包まれた
北極圏と宇宙空間。
地球に還ってきてはならない。
伝えなければならないメッセージ。
宇宙船アイテル号(正確な英語発音はeither:イーサー)の乗組員に、フェリシティ・ジョーンズ、カイル・チャンドラー(彼もなかなかの下まつげ)、そして…。
きたきた、デヴィッド・オイェロウォ!!
もう皆さん、名前覚えたよね?
オイェロウォ、最近宇宙船の船長役が多いヨォ。「クローバーフィールド・パラドックス」と役所が全く一緒なんだが…。
洗練された宇宙船のデザインといい、何せヴィジュアルとしては美しいシーンが続く。
そして、SFあるある。
宇宙空間で船外活動を行うハメになったら、必ず誰かが死ぬパターン!!!!
これ、ほぼ100パーじゃないだろうか?
今回も…。
ご愁傷様です。
船外活動で、調子に乗って歌なんて歌い出したから、思ったよね。嗚呼今回も誰かが犠牲者になるに違いないと。
過酷な北極圏の旅。
一言も喋らないアイリスの正体とは——?
地上でも、宇宙でも、
それなりのハプニングに見舞われるものの、総じて静かな作品で、その静けさこそがこの作品の魅力の一つ。
還るなと言われても。
誰も残っていなくても。
家族と約束したのだから。
——還る。
極限状態において、
逃げる者、残る者、還る者、旅立つ者。
それぞれの決意は、
それぞれ尊重に値する。
派手さはないけど、しみじみ沁みる良作。