このレビューはネタバレを含みます
ジョージ・クルーニー監督・主演作。
時は2049年。宇宙船により、長距離惑星間航行が可能になっている世界観。
北極の天文台に一人住む、病気で老い先短い老人が主人公。
3週間前何かがあり、人類は地球を去ったっぽいが、主人公は一人北極に残ることにした。
序盤、一人かと思ったら、物言わぬ女の子が脱出せずに残っていたことが分かる。意図せず老人と女の子の二人きりの暮らしになる。
そして宇宙では移住が可能な惑星の調査を終えた宇宙船アイテル号が地球に戻ろうとしていた。しかし地球と交信を取ろうとしてもなぜか反応が無いという状況。
状況が掴めていないアイテル号に連絡をするため、観測所を目指す老人と女の子。途中でスノーモービルを失い徒歩に。
荒ぶる自然の中を進んでいくサバイバル要素でもあったが、この辺はリアリティに欠けるかな、と。普通全身ずぶ濡れで北極を歩いたり、夜を越えるなんてできるわけ無い。
宇宙船の方もカラオケに夢中で隕石群を予測できなかったり、かなりお粗末。
実は女の子は老人の見ていた幻覚で、アイテル号のクルーの一人がその人、というオチ。残った男女とその子が移住先のアダムとイブになるんだろうという終わり方。
静かで中途半端。サバイバルで見せるにはハラハラが足りないし、感動するかと言えばちょっと足りない。SFの雰囲気は出せてた。