1日で一生分の歳をとってしまう、謎のビーチに閉じ込められた人たちの話。
冒頭でシャマランから、劇場へ帰ってきた人たちへの胸アツなメッセージが流れる。
そしてリゾートから死のビーチへ導かれ、少しずつ人々が異変に気づき初めてパニックに。
ここまでは結構面白い。
問題はここから先、映画が観客の想像力を1ミリも超えて来ないこと。
最初っから、伏線の描写がわざとらしいくらい親切なので、これはたぶんミスリード？と思ってたら、そのまま何の捻りも無く、予想していたところに着地しちゃう。
どうした、サプライズ番長のシャマラン。
あと作品にとって不幸だったのは、コロナ禍を経験したお陰で、我々全員がある方面に詳しくなってしまい、映画の設定が成り立たないことがバレちゃってることだな。
「いや、あり得ないじゃん」で終わってしまう。
シャマランと言えばA級の皮を被ったB級の人だが、良くも悪くも最初からB級になってしまった。
着地点の陳腐さに目をつむれば、これはこれで突っ込みどころ満載のおバカ映画として楽しめるのだが、期待したものとは違ったかなあ。
