シャマランはまぎれもなく優れているが蛇足の悪癖がある。
「感想」
蛇足に次ぐ蛇足！だから長さがムダを感じる！！
アイデアや方向性等々、おもしろいし明らかに優れている。
でも蛇足、やり過ぎ、加えすぎ、詰め込みすぎ、かさを増しすぎ、主張しすぎ、余計なことをしすぎ、説明しすぎ…たくさんの表現があり、なんとでも。シャマランはそうやって良作を最後にはどうでもいいものにしてしまう。実にもったいない。
彼はいつも少しズレていて、それが…もしかしたら自分を抑えられないのかもしれません。
そんなのお前に言われたくないというかもしれません。でもそれが公開された映画に表れている事実だし、それに映画は観客に見られて初めて意味を成しますから。
知人は、シャマランは脚本家であって映画監督ではない、と。もしかしたらそうなのかもしれません。
時間の流れが異なるビーチに閉じ込められて仲間たちを次々に失っていったり傷ついていったり。
そんな状況下で「10時間くらいかけてゆっくりと洞窟を抜けていったらどうか？」「金属のホースだかトンネルだかを作って防護服のようにしてはどうか？」とか、そんなアイデアを出しても行動に移さない。延々と余計なことばかりしていて姉弟の両親までをタイムリミットで失うことになる。
いわゆる治験の対象者たちが…治験が終わったと思ったらラボで研究者が演説振る。そんなのほんの短いシーンを入れればいいしセリフも一〜二行のを一〜ニ言のやりとりで十分だから。
