昭和初期から戦後まで、一人のどうしようもないけど憎めない男の半生ドラマ。
もっとコメディかと思ってたら、予想以上に哀しく心が苦しかった。
いじめ(パワハラ)、戦争、軍隊にしかない居場所、そんな中で支えになる心の交流、コミカルなところもあったけど、結構重かった。
渥美清さんのヤマショウは、寅さん以上にどうしようもなく、身近にいたら嫌だし好感は持てないけど、嫌いにはなりきれない感じだった。
そういう風にしか生きられなかった男の物哀しさ。
心の友・長門裕之と妻左幸子、安定の小金治、加藤嘉、西村晃も、人間味があってとてもよかった。
藤山寛美さんがイメージと違ったけどとてもいい役でグッときた。
最後、悲しすぎた。
教訓 酒は飲み過ぎてはいけない