ムコリッタってそういう意味なんですね。勉強になりました。
そして荻上監督らしい、ユルさとシビアさが同居した一作。
人間を人間たらしめてるものって、結構これくらい小さくて手近な何かなんだろうと思わせてくれます。
あと、ご飯を食べることに対する"情念"みたいなものを感じる一作です。
荻上監督の作品は毎度「食」とは密接に結びついてますが、今作はなんというんでしょう、その結びつきの湿度が高いと言いますか。
からっと乾いた羽布団と梅雨の時期にしっとりと水分を含み少しの重さを孕んだ布団との差、みたいな感覚を鑑賞中に持ちました。
心が温かく、軽くなるだけではない、何か。
それでも、愛おしい登場人物たちのやり取りにクスッと笑い、生活を送る姿にほっこりできる映画であることに間違いはありません(^^)