CHEBUNBUN

林檎とポラロイドのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)
1.5
【貴方は段々アップルが食べたくなる】
映画祭と繁忙期の本業、そしてブログ執筆と東奔西走動き回っているせいか大分疲労が溜まっており、第33回東京国際映画祭で観た『アップル』は珍しく「リンゴが食べたい」程度の感想しか出てこなかった。それでも、『ノットゥルノ/夜』を観て、ケバブを食べてなどしている間に薄ぼんやり感想が浮かび上がったので書いていこうと思う。

ドスン、ドスンと鈍い音がする。なんの音だろうかと思うと男が壁に向かって頭突きをしている。映画はこういう幕開けだ。バスの運転手が男(Aris Servetalis)を起こす。彼は記憶喪失で自分の名前すら覚えていない。救急搬送され、彼は記憶を取り戻すために行動したものをポラロイドカメラに収めていくことを提案される。『悪魔のいけにえ』と思しき映画を観たり、故障した車を前に写真を撮ったりしながら失われた時を求めていく。そして、彼の前に現れた女と親密な関係になっていく。行間が多く、アクションはあれどもそのアクションの意味が薄ぼんやりとしていて不甲斐ないことに私にはよくわからなかった。

監督は『悪魔のいけにえ』や『メメント』が好きなんだな。とか投げやりな表情でリンゴをむく姿が良いとか、ポラロイドカメラが魅力的とかそんな小学生的な感想しか浮かびませんでした。

Not for me...大変申し訳ない。
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