ちろる

キス・ザ・グラウンド: 大地が救う地球の未来のちろるのレビュー・感想・評価

4.3
なかなかショッキングな環境問題のドキュメンタリーを観たせいか、息を吐くこと自体ドキドキしてしまう今日この頃。
土壌が膨大な炭素を蓄え、来たる地球の気候変動を助けてくれるかもしれない。
少しだけ優しくて、そして未来に希望を抱かせる内容に安堵する。

『大地にキスを❤︎』

私たちが足元にある土壌を一つかみしてみれば、そこには私たち人間にも及ばない沢山の生命力に満ちていて、それはやがて私たちを助け、新たなるサステイナビリティの方法を導いてくれる。
「奇跡のリンゴ」でお馴染みの木村さんは土を食べて新たなリンゴを生んだように、見過ごしてきた土がどれだけの可能性秘めているのかをじっくり教えてくれるドキュメンタリー。

さぁ、今から土と対話しよう!
と・・・周りを見渡してみる。
するとどこもかしこもコンクリートジャングル。
整備された町に整然と並べられた木々の根元にあるのは農薬にまみれた生きていない土なのだという事に今一度ショックを受ける事になる。
旅に出て、手付かずの自然に身を委ねる時に空気が美味しくて、元気になる。
それの理由は精神的なものではなく、絶対にそういう土地の生きた土壌によるものなのだ。

他の先進国に比べて、環境問題に関して遅れをとっている日本。
忙しなく生きる日本人のどれだけが自分たちの出すゴミが環境破壊に繋がっていると考えてるのでしょうか。
ちなみについこないだまで住んでいた都心では、プラも燃えるゴミもなにもかも一緒の袋で出してオーケー。
分けるのは段ボールやビンカンペットくらいの非常にシンプルな分別地区で非常に便利and楽でしたが・・・そんなんじゃダメなんですよね。
そんなんじゃなかなか環境を意識する事なんてできるはずもなく、引っ越した先のチョーミラクル細かいゴミ分別によって身が引き締まる思いになります。
生ゴミも出さない!出すなら肥料にする。
地球をこれ以上病気にしないため、地球上にある土壌を少しでも生き返らせるために私たち一人一人が自分の生き方に自問自答していく時がきたのだろうと思います。
ちろる

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