かえるのエリー

あの夏のルカのかえるのエリーのネタバレレビュー・内容・結末

あの夏のルカ(2021年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

Pixarを愛する私、長編だと前作「ソウルフル・ワールド」への期待が大きく、本作にはあまり期待していなかった。ファン失格だな。大人向けの前作より、永遠のお子ちゃま脳の私には完全にこちらがツボだった。ラストは涙が止まらず。。。

完全に期待してなかったかと言うと実は嘘になる。長編では初めてメガホンを取ったエンリコ・カサローザ監督だが、短編では10年前に「月と少年」を作っている。3世代の月掃除屋の話だが、その際の月の表現と音が素晴らしく、本作でもなんちゃってVespaで宙を舞う表現にて遺憾なく発揮、魚で表現した星たちの美しいこと。。そこに「ファインディング・ニモ」から極めてきた海と水の表現が加わってるのだから、映像にはただただ感動するばかり。

ストーリーは少年たちのひと夏の経験、だけではない。お化けがなぜ怖いか?宇宙人がなぜ怖いか?それは「よくわからない」から。シーモンスターは人間を、地上を怖がり、人間はシーモンスターを怖がる。それは無知からであって、相手を知ろうと一歩足を踏み入れた時、パスタを手で食べてみるのだ。そういう意味では、週一で通ってたおばあちゃんは偉大(笑)

舞台がイタリアの海なので、競い合う様、パスタなど「グランブルー」がまた観たくなる。そして美味しいパスタも観賞後に食べられるようにしておくと完璧だ。(オススメは無論、ジェノベーゼ)

ps
Pixarのエンドロールは必見なのは常識、今回はちょっと心配していたルカのその後が見られて安堵する。アルベルトも立派な漁師になるのかなぁ。