第33回東京国際映画祭・ワールドフォーカス部門
ドキュメンタリー映画としてのクオリティは並。可もなく不可もなくという手堅いつくり。
下のコメントで反対意見がないということを言ってる人がいるが、がっつり入ってますけど。寝てたのかな?
アジアで初めて同性婚が可能になった台湾でその成立過程を知るためには重要。日本は先進国にも関わらず未だに同性婚ができないという事実は恥じるべき。
台湾はキリスト教が日本よりずっと入り込んでる国なのでこの映画にも出てくる通り反発も強かった。住民投票でも同性婚反対が多かった。しかし政府はそれにも関わらず同性婚を合憲とした。
それはなぜか。マイノリティを守るのが政府の務めだからに他ならない。マジョリティは黙っていても守られる。でもマイノリティは政府が守らなければ押し潰されてしまう。
にも関わらず日本では政府側の人間が「生産性がない」とか「滅びる」とか言ったりする。
果たして今の日本でこの「正しい民主主義政府の在り方」が成立するかと考えると暗澹たる気持ちになってくる。