なつこ

皮膚を売った男のなつこのレビュー・感想・評価

皮膚を売った男(2020年製作の映画)
3.7
背中が作品ということは、作品が売れた場合は彼がその所有者宅へ行くの?もしくは売らない前提の作品?とか、謎がありすぎて気になってた作品。

思ったより重い感じではなかった。
展開も早くて飽きない。

実際、収集家が彼を購入するんだけど、その次のシーンではオークションに出ていて、そこまでの生活や状況は分からない。

人として逃亡していたサムは、商品になることで、流通というルートに乗り自由を手に入れる。
おかしな世の中だが、それが現実。

それをシリア人への冒涜だという「難民を守る会」。彼が彼の意思でやったことを、周りがギャーギャー言う。
じゃあ君たちが彼の安全と自由を確保してくれるのか?って話だ。

しかし果たしてこれが自由なのか?という問いもある。
自由の定義は人それぞれだ。
サムが欲しかった自由は何か、どうしたら手に入るのか。
自由とはなんなのか考えてしまう。
なるほどそれが冒頭のシーンなのね。

ジェフリーがいちばん自由な心と柔軟な思考の持ち主だったな…というのが素直な感想です(笑)
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