田山信行

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティの田山信行のレビュー・感想・評価

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ゲームを元に独自の解釈を入れつつ映像化しましたって言ったらこんなもんだろうなぁ……という以上でも以下でもなく。

改めて、原典のキャラに頼ることなくゲームの構造そのものを脚本に取り入れ、確かにバイオハザードを映像化してみせたポール・WS・アンダーソンの手腕は見事だったなと思う。実際のとこ脚本にはフラグシップも噛んでいた様だが。

2作目以降は俺の嫁TUEEE!なアクション映画シリーズに成り下がっていく訳だけど、でもやりたいことに振り切ってフランチャイズを6本成功させたのは偉大だ。

またゾンビ映画がほぼ死滅していた当時にロメロの基本に乗っ取ったゾンビをスクリーンに復活させたことに映画化された意義があった。今に至るまでのゾンビ映画復活と潮流を担う作品になった。まあポールの功績だけでなくオリジナルのゲームの浸透もあってこそだが。

ゾンビ映画に事欠かない今、改めてこの勿体づけた進行でバイオハザードを再映画化する意義は……俺には見出せない。
最初の映画化に至るまでゲームのストーリーに忠実な脚本ばっかり届きロメロすらもオファーを蹴ってた筈なのに結局中途半端に1作目に寄せたこの内容はどういうことなんだろ。

ニール・マクドノーはチュンリーの映画にも出てたがカプコン御用達なのかね。
監督ヨハネス・ロバーツは初期のフィルモグラフィからすれば偉く出世したな。次に新作撮ったら「バイオハザード」監督最新作って煽りが付けられるんだろうか。

コレの続編は要らないかな。
田山信行

田山信行