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映画大好きポンポさんのcharoのレビュー・感想・評価

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)
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ものづくり目指してる人間が、
普通なんて目指してるんじゃない。


満たされた人間っていうのはものの考え方が浅くなる。
幸福は想像の敵。クリエイターとしての資格はなし。
現実から逃げた人間は心の中に自分だけの世界を作る。
社会と切り離された精神世界の広さ深さこそが、
クリエイターとしての潜在能力の大きさ。


一瞬の光を再現するために描いたのが脚本。
撮ってる時の主観と、編集の時の客観性。
ミスリードをあえて入れてる予告よく見かけるけど、
こういう編集者の視点があると思うと余計に面白い!


暗い部屋で画面操作してる時、
自分の世界に入ってる時、
彼に映る紫の光のハイライトが美しい。


この日はあの日の僕に向けた映画なんだ。
ドキュメンタリーも会議もクラファンも…
みんなの本気が伝わってきて泣ける。


期待値とは未来に向かって存在する。
会話を、友情を、家族を、生活を切れ。
このアニメ作るためにも、描いたけど、
たくさん切ったカットが存在するんだろうな…
と、思いながら現実的なことを考えてしまった。 


ハケンアニメ見た時も情熱を感じたし、
制作側の姿勢を写した作品大好きだけど、
キラキラだけじゃない裏の部分とか見ると、
体験した以上、思い出して、度々辛くなることがある。
(いつかそれを乗り越えられるくらい強くなりたい!)


このアニメを見てたら、ララランド、フランシスハ、
ニューシネマパラダイス、タクシードライバー、
ミッドサマー、ショーシャンクの空に、
セッション、などなどを思い出した。


あとジーンとナタリーの出会いが、バビロンの、
ネリーとマニーの関係性に少しだけ重なった。
全然この作品と関係ないけど、指揮者の映画で、
これから公開の『TAR』もさらに楽しみになった。


上映中に映画館で見たかった。悔しい!
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