映画館で見なかったのが悔やまれる。
それくらいの名作。
僕は元々この作品の原作を読んでいて、その時から物作りに対する熱量のある作品だと感じていたけど、まさかこんなに大衆にも刺さるような大ヒット映画になるとは思わなかった。
主人公はタイトルにあるポンポさんではなく映画好きオタクのジーン・フィニという青年。学生時代は誰ともつるまずに一人で映画を見てはその感想をノートに書き記すだけの根暗な性格の彼は、敏腕映画プロデューサーポンポさんの助手として映画製作会社で働いている。そんな彼がポンポさんからの指名で映画監督として映画を作ることになっていく…
というのが主なあらすじである。
この作品はポスターから抱くような萌えアニメっぽい印象とは違い、かなりリアル思考な作品。
物作りに対する姿勢やクリエイター論。孤独である事を肯定してくれる。とにかくひたむきに誰からも褒められたりはしないんだけど、孤独に何かを頑張る人々に対しての熱いメッセージが散りばめられている。
映像も素晴らしいのもそうだけど現実的なストーリーの中で唯一アニメ的に描かれるポンポさんという存在を考えるとこの作品は実写ではなくアニメが正解。