いかにもハズレ臭漂うタイトルの映画。笑
ただ、主役の声優が清水尋也ということで少し気になっていた。
舞台はハリウッドを模したニャリウッドというなんとも舐めたところ。笑
そこで見た目は幼女だが凄腕、有名映画監督のポンポに弟子入りをしている根暗で映画しかない主人公ジーンの成長譚。
ハードルがかなり低かったというのもあるが結構良かった。
ご都合主義的な展開も否めないが、とにかくよかったところ。ポンポが序盤ジーンに投げるセリフ。
何故数ある弟子入り志願者から僕を選んだかと問うジーンに対し、君の目は死んでいたからだ。とポンポは言う。
幸せは創造の敵
これは…みんなが思っているけど中々言語化しない、共感を誘う強烈な言葉だと思う。
多分、この場合は先述した創造で間違いないのだろうが、想像の意味もかけられていると思う。
言い換えれば不幸なものには創造しかない。とも捉えられないが、それもまた間違いないのではないかと個人的には思う。
世間、大衆がイメージする幸せから逸れた者に残された唯一の道であり、かつそんなものにしか本当の創造は生み出せないと思う。
一見幸せに見えてもどこか満たされていなければ本当に良いものはつくりだせない。
そんな意味全て含めての幸せは創造の敵。と俺は受け取った。
他がまあまあでもこうして90分映画のうちに圧倒的に心掴まれるポイントが一つでもあるとその後自分の中に深く残ることってあるんだよなあ。
いや、面白かった。