頭の上の赤い林檎さんの映画レビュー・感想・評価

頭の上の赤い林檎

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ルックバック(2024年製作の映画)

3.8

 久しぶりに平日夜の劇場の賑わいを感じた。

 こんなにいるのデデデデとか下手すれば君たちはどう生きるか以来かもしれない。それくらいにぎわっていた。

 落ち着いた環境で見たかったのと、スパイダーマン
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エリザベスタウン(2005年製作の映画)

1.2

なんもない。見た後と見る前にプラスもマイナスもない。

ご都合主義で作られた話が作られたキャラクターにより作られた展開で作られた結末を迎える。

オーランドブルームの顔の良さだけが異様に際立っている。
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

2.5

う~ん。酷いわけでは決してなく、かといって面白くは決してない。

物語の人物誰一人、1mmも共感できない。

女性ならば心動かされる部分も多く、共感できるところも多いのだろう。

多様性、女性だからこ
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

1.0

 個人的オールタイムワースト更新したかもしれない。

 そう、飽くまで個人的見解なのでもしこれを読んだ方がいたとして気分を害されたら本当にひたすら謝罪である。
 
 余談だが今までのオールタイムワース
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.0

 なんか久々に何とも言えないかんじになった。

 というのも、話はとてもよくできている。なんていうジャンルなんだろう。所謂パニック系?かな。伏線のちりばめ方と回収、時系列を二つ、並行して進める構成。見
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旅立ちの時(1988年製作の映画)

4.9

 ああ、これはすごいものをみたかも。

 生涯トップレベルにいかないまでも今年みた映画のなかなら確実にベスト10入りだな。

 ストーリーは新鮮だが割と単純。指名手配中の逃亡犯の下に生まれ、3歳のころ
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違国日記(2023年製作の映画)

2.0

 ん~。何がダメなんだろう。
 マキオはよかった。原作を知らないから完全には言及できないが、ガッキーでよかったと思う。ガッキーってこういう言葉数少なくて、敬虔な感じが元から俺の中であったからなにも違和
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.9

 最高だ。
 センスと世界観、音楽と画。そこに全振りした最高の一作。

 オープニングがこんなにも高揚感煽るもんだから最高。今聞いている音楽と、そのイヤホンの外側、つまり現実がマッチして動き出す。それ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

 冒頭、主演岸井ゆきのの文字が出てきて目を疑った。

 ヴィジュアルが俺の知る彼女とあまりにも違う。こんなにも違う人間に本当の役者は自身を投影することができるのかと、かなり驚いた。
しかも、難聴のボク
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.5

 あっさりしたタイトル。そして中盤で明かされる、法廷モノにおいての二重人格。そもそも俺は映画ファイトクラブがあんまり好きじゃないから今作のアーロンの大してはそんな期待していなかった。

 ただ、二重人
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レナードの朝(1990年製作の映画)

3.8

 かなりよかった。
 序盤出てきてからタイトルにあるレナードが折り返しても出てこなくて焦ったが笑

 極度の痙攣状態からほぼ脳死状態になり、幼少期から30年間、動くこともなく、病棟で最低限の生命維持の
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.5

 監督がリドリースコットなの知らなかった。開幕どお〜ん!と名前出てきて少し笑った笑

 こんな女性メインのサスペンス作るんだなあと意外。ブレードランナー、ブラックレインの、硬派な男たちの戦いのイメージ
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関心領域(2023年製作の映画)

-

 デデデデと迷った。が、公開されてほぼ1か月経過していたにも関わらず、限りなく満席だった前章の様子を見るに、公開本数が減るのもしばらくはないだろうと推測。

 なので今日は関心領域を鑑賞。

 むっず
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草の響き(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 人の心には触れられないよ

 アキラの友達、ヒロトのはなったセリフだ。

 作中で一番印象深く、そして個人的にはこの作品をよく象徴しているセリフだと思う。
 

 東京の職場に馴染めず、妻とともにカ
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

4.8

 衝撃。なんでこんなに面白いのに見てこなかったのか、そんな自分自身の愚鈍な嗅覚に衝撃である。

 男子はいくつになっても常に、心の中に妄想、思想、幻想、理想を抱いている。

 例えば、よく言われるのが
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.0

 ずるい。不治の病はずるい。何も言えなくなるし、最後は奇跡なんて起きなくて病気に負けてしまうのがわかっている。それでも単純な俺は大抵くらってしまうから…!笑

 今回もわかっていた。ストーリーの構成が
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.6

 久しぶりにサスペンスで声出して驚いてしまった。驚いてしまったのだが、それと同時に涙がでてきた。辛すぎて。主人公の立場、友人マックスの心境、ここまで主人公とともに集中して物語を追ってきた分、ラストでス>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.0

 ネットフリックスのサムネイル詐欺。これに何度騙されたことか。

 最近だとサムネイルどころかあらすじもネタバレを防ぐための配慮なのだろうがかなりざっくりしすぎていて騙されることがある。

 これに関
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追跡者(1998年製作の映画)

3.8

 この惑星には、翻訳というものがある。言語から言語への橋渡し。日々発達している言語を更に別の言語につなぐのは至難の業である。それを機会の手ではなく人の手でこんにちも行われているのだから。

どうやらこ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.8

 きっと唐紅でやりすぎだと思ったコナンのアクションも劇場で見ていれば中々の迫力だったのだろう。今回も劇場版コナンでお馴染みの爆破があったがかなりの大迫力でよかった。思えば俺はコナンの映画を劇場で見るの>>続きを読む

リプリー(1999年製作の映画)

4.7

 嘘に嘘を重ねることの恐ろしさ。それは一度経験したことのあるものならばわかるはず。というか、誰もが嘘のない生涯など送るはずはないので、ほとんどすべての人がそのけいけんはしているだろう。

 そういう意
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ファーザー・スチュー 闘い続けた男(2022年製作の映画)

1.2

 これはよくあらすじを見ずにクリックしてしまった俺が悪い。が、まじで騙されたよ。

 夢半ばで諦めた陽気で割と浅薄なボクサーが勢いだけで俳優を目指しハリウッドにやってくる。

 なるほど、これは中々に
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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

3.5

 ザ・洋画。陽気な黒人警官に派手なカーチェイス、派手な銃撃戦にブロンドのカールしすぎヘアな女。サイケな謎のSE、そしてその乱用。俺が子供のころ見ていた午後のロードショー成分があまりにも多く含まれている>>続きを読む

夜の大捜査線(1967年製作の映画)

3.6

 これは、わかりきっていたがかなり色濃く人種差別の悲惨さを映し出している。

 北部からやってきた黒人警官の主人公がいわれもない理不尽な形で警部殺害の容疑で逮捕されるところから始まる。

 早速冒頭か
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.1

 フィンランドらしい。どうやら。舞台が。

 先日見た浮雲、どうやらそれが3部作らしくこれがその2作目。キャストが同じなので前作の続きかと思いきやそうではなさそうであった。

 男が電車に乗りヘルシン
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.9

 終わってみれば大満足。下手な邦題翻訳のせいでよくあるミュージカルものと危惧していたが中々に練られたヒューマンドラマであった。

 この手のミュージックを介したヒューマンドラマはたいてい主人公が恵まれ
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.2

 細かい。とにかく細かい。そこがいいんだ。

 俺は車に対する造形は深くない。それでもわかる本作のクラシックカーとその作り込みの細部へのこだわり。1960年代を舞台としているにも関わらず、まるで現代を
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市子(2023年製作の映画)

3.6

 これは何とも重く喰らう作品…

 多分、今作では登場人物の誰かしらに多少なりとも共感できるのであれば物凄く刺さるはず。そんな気がする。

 恵まれず、自らが選べない家庭環境。市子の視点だ。
 片親、
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カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

3.7

 ザロックことドウェインジョンソン。彼とジェイソンステイサムに関しては彼らを軸として作品が作られ、そして作品が動いていると思わせられる。それほどの圧倒的存在感と、そして筋肉。

 今作も多分に漏れずザ
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シー・ユー・イエスタデイ(2019年製作の映画)

2.5

 俺はタイムトラベルするなら…そうだなあ…どこに戻ればいいかわからない程に戻りたい時と場所がある。笑

 俺個人の時間に関してのロジカルを言うならば、過去に起こったすべてが今につながる。言わば一つ一つ
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コラテラル(2004年製作の映画)

3.7

 私は、東京が好きだ。特に夜。人工的な光と建造物が作り出す人工的なユートピア。
 自然が持つ本来の美ももちろん好きなのだが、それにも勝る美しさが大都会東京都にはある。

 子供の頃初めてお台場から夜景
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フライト(2012年製作の映画)

2.5

デンゼルワシントン。正直、中学生の頃はウィンディーゼルと同一人物だと思っていた。
 ワイスピ見て、イコライザー見てそこで初めてあれ、なんか2人いるぞ気づいた。ついでにザロックもそこに入りそうで危なかっ
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

4.9

 こいつはすごいものを見てしまった。

 俺の好みにブッ刺さるSF。

 制作はなんと1970年代。50年も前だ。そして今作の舞台設定は2022年。現代だ。
 
 果たしてどれほど作中で描いた未来感と
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ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

5.0

 2作目も文句なしの神作。全てが流れるような美しさの中で展開されるストーリー。
 マッドデイモンの一つ一つの所作に何一つ無駄が無い。一見何してんだこいつ…と思っても数秒後にその答え合わせがなされる。元
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.2

 やっぱり無人島漂流もの、大好き。しかも主演がトムハンクスと来たもんだ。

 この映画、どう見てもトムハンクスが無人島に漂流し、サバイバルする様子とその前後をたまたま映像に収まっていたもの、としか思え
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

2.2

 う〜ん…名の知れた名作。期待していたのだが、いまいち。兎にも角にも主人公に感情移入できなかった。それに尽きる。それができないとどんな名作でも微妙になってしまうんだよんなあ。

 アルカポーネをロバー
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