Hiratek

私は決して泣かないのHiratekのレビュー・感想・評価

私は決して泣かない(2020年製作の映画)
3.9
外国に出稼ぎに出たままの父親。既に顔さえ覚えていないが、自分のためにクルマを買うためのお金を貯めていてくれてると言う手紙での連絡だけが、娘にとってその存在を繋いでくれてる。
そんな遠くの父親に対して、どんな心境なのか、会いたいのか、やはり現実感がないのか…
その父親が遠くの国で事故で亡くなってしまう。それを一人で迎えに行くタフな旅。
父に関する現実が少しずつ明らかになり、自分の父への想いも少しずつ整理しながら、彼女は前へ進みます。
彼女がこだわった父が貯めてくれていたお金。そこにはただ一つの父との繋がりの証であり、いつか自分の運転する車で父親と出かけることがささやかな夢だったのかも知れない
ラストを観ながら私はそう思うことにしました。
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