ヴェンダース・レトロスペクティヴとしてようやくスクリーンで観ることが叶う。
大学生のころにはじめてレンタルビデオで観て痛く感動し、歳を重ねるごとにいつかは映画館で観てみたいと思いつつすでに30年、ついにです。
ひとシーンごとに額におさまるかのような美しい映像とそれに絡まるスライドギター
ロードムービーなんて言葉も知らぬまま、トラビスの心情に心を持っていかれ、
ガラスを隔ててしか伝えられない妻と息子への愛の所在。
家族の再生としての一つの解答、それが正しいのかは分からない。
が、それまで息子の育ての親として生活してきた兄夫婦も含めて、その後のそれぞれのストーリーを想像せざるを得ません。
皆が少しずつ幸せであることを願うばかりです。