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マーメイド・イン・パリのfaeriefilmieのネタバレレビュー・内容・結末

マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

恋を知らないというよりは何も知らない人魚と、恋を捨てたというよりは何も捨てられない男の物語。人魚というこどもの頃から慣れ親しんできた存在よりも、パリの街をローラースケートやトゥクトゥクで駆け抜けていく男の姿の方が作品全体の幻想感を強めているような印象を受けた。人魚の愛らしさやガスパールのサプライザーとしての精神が生み出す信頼関係や愛情表現の視覚化を目の当たりにしてふわふわしているところに、医者が映し出されると医者に感情移入して我に返る。人魚は可愛いけど医者が気の毒…どうしたらいいの!?と勝手に大混乱。だけどガスパールが人魚の歌を聴いても人魚に恋をしても死なずにいられたことが、医者を医者として救える結果に繋がったことがとてもよかった。
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