よっくる

クライマーズ・ハイのよっくるのネタバレレビュー・内容・結末

クライマーズ・ハイ(2008年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

個人的にめちゃくちゃ好きなんですよ。
大昔地上波で放送しているのを観て以来もう1回観たかったのですが、あまりに配信されないためとうとうDVDを購入。
改めて見直してやはり素晴らしい作品でした。

俳優陣の演技力と熱量がムンムンで、冬に観てもちょっと汗臭くね?セミの声聞こえね?って錯覚する熱さ。本当に凄みがあります。

まだジャーナリズムが生きている時代の話で、日航機の事故を描きながら事故にはフィーチャーせず、地元紙で働く人々を緻密に描くところがまず良いポイント。事故の真相を暴くタイプの作品を観たい人は観ないでください、この作品スコアが落ちるだけなんで。YouTubeとかで検索しといてください。
しかも、昭和の男尊女卑やセクハラパワハラバチバチに描写されており、この史実みがたまりません。

かっこいい男たちがいっぱい出てきますが、とりあえずイケメンだけ観られれば良いってタイプの人は99%満足できます。断言してもいい。特に堺雅人がいい。『鬼気迫る』という表現がピッタリ。殺気と言い換えても良いな。この顔が観られるならDVD買います買いますって感じ。特に堺雅人のファンってわけでも無いんですけど、この作品の堺雅人はスクショして壁に貼りたいくらい良いんです。きもいですね。
堤真一も良い。言っちゃいけないこと言っちゃったみたいなときの後悔の表情が本当にうまくてビックリします。

ただ、仕事として成功するかっこいい男たちを観たい人には物足りないかもしれません。
私は「チェック、ダブルチェック」こそが新聞記者としての矜恃を感じさせてすごく好きです。
たとえ記事を落としたとしても、決断は間違いではなかった。良いポイントはここにもあります。言葉にはできませんね。

この映画は観終わったあと、つい「チェック、ダブルチェック」って口走っちゃうよなあ。
よっくる

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