このレビューはネタバレを含みます
結局、何を描きたかったのかよく分からない。
稀に見る事故を前にして、「ハイ」になった新聞記者の狂騒劇。
違法まがいのことをしてまで、大勢の人を巻き込んで迷惑を掛けてまで、他社を抜く意味はあるのか?
特にあんな大事故で、亡くなったり、傷付いた人が多数いる事件で。
遺族宛ての遺書まで「使って」!
元々、自分がマスメディアの在り方には懐疑的だからというのもあるだろうけど、この映画の伝えたいテーマは何だったのだろうか?
「仕事」に「熱い」記者達への賛美?
正直、彼らの行為は醜悪としか思えなかった。
新聞の存在意義とは?記者としての使命とは?
記者としてやるべきなのは、職場であったパワハラやセクハラ・性加害による被害を明らかにすることじゃないのか?
事実を知ったにも関わらず、告発することもしない不義理さ。
社長秘書への性加害描写も大変不快だったし、悠木が辞職して職場を去る時に、玉置の頭を撫ででいったのも気持ちが悪かった。
原作の小説は未読なのだが、同様なのだろうか。