マッドマックス：フュリオサのmsのネタバレレビュー・内容・結末

乾いた大地と空しかない世界を排気ガスを吐き出しながら改造車が突っ走る、極端にシンプルな構成はどこか神話的ですらある。
復讐に燃える寡黙な戦士フュリオサはもちろんだが、奪われた我が子をバイクで追う母が超かっこよかった。
私はフュリオサとジャックとの関係性が素晴らしく好きだ。
ディメンタスが乗ってるチャリオットみたいなバイク戦車はアホっぽくてかっこいい。

追記
映画館から帰って、家で『MAD MAX 怒りのデス・ロード』を改めて観たけど、フュリオサへの解像度が段違いに上がった。「緑の地」がもう存在しないと知った時の慟哭の重さよ…
怒りのデス・ロードが物語の原型である「行って戻る」をほぼそのままなぞった、究極に削ぎ落とした作品だったのに比べ、今作フュリオサは「人生」にフォーカスがあたっていた。ひとりの少女が戦士になるまでの哀しくて壮絶な気高い物語。
女性をモノとして扱うあの社会で、フュリオサはイモータンやウォー・ボーイズたちにその強さで一目置かれ、女性として大隊長に昇り詰める。超かっこいい。
この１作だけで面白いのは大前提として、怒りのデス・ロードの前日譚として、これ以上ない２作目だった。