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ある人質 生還までの398日のmhのレビュー・感想・評価

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)
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実話をもとにした戦争もの。ISISの拷問や、一時期話題になっていた人質の処刑動画なんかが題材。
故障した体操選手がカメラマンという天職を見つけるところからやってくれる。
ハリウッド映画によく登場する存在感あるけどセレブ感も溢れちゃってる俳優さんではなく、演技力と役作りが半端ない役者さんでリアリティがとんでもない。メンタルやられちゃってる様子も伝わってくるようでかなり痛々しい。
兵士たちとの交渉には、専門のネゴシエーターがいるのとか、完全に金目当てだけど、それを指摘するのは愚策とか、金を出す政府、出さない政府があるとかの裏事情もストーリーに加えられている。
金策(日本円で2億5千万円!)に奔走する家族。仲悪かったけど実際はめちゃくちゃ頼りになる姉。全然役に立たないむしろ足手まといの恋人などの、十人十色の行動も良かった。
窮地で頼りになるひと、ならないひとの違いは、平和な時代じゃわからんもんなぁみたいなことを考えた。
ものすごい無理してお金して解放されたけど、その後の支払いはどうしたのかなぁとか、そういうのも余韻に繋がってて、かなり巧いシナリオだった。
デンマーク製の戦争映画はまじすごいね。
面白かった!
mh

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