このレビューはネタバレを含みます
面白かったけど、前作の方が良かったかな。
前作はワンシチュエーションの中爺の魅力がどんどん滲み出てきて、侵入者側の殺意と力、爺の殺意と力のバランスが丁度良くて、ずっとハラハラドキドキできるのが最高だった。
要所要所のドキドキハラハラはちゃんとあるけれど、全体を通してのドキドキハラハラは前作とやってる事が同じでその分だけ落ちてるかなと言った印象。
ただやっぱり均衡を描くのが上手くて、爺が殺されそうになる所を娘が防いだり、「これはさすがに死ぬだろ」って状況を上手に説得力をもって回避していくので最後まで戦いを楽しめるのがいい。
ご都合主義だろって思わせないこと自体が、盲目爺の扱いが上手くて凄い。
ただ爺がピンチになるって言う展開自体が前作には勝てないかなぁと思う。
まあ変に親子で暮らす流れとかじゃなくて、爺も罪を打ち明けるし、娘も養護施設に入るしで、有耶無耶にしないのが素晴らしい。
親子で幸せに暮らして欲しいけどそれはダメだよねっていう冷静な視点がちゃんと感じられて、ドントブリーズシリーズは信頼出来るなと今作で思わせてくれた。
続編が何本も作られるならその中で色々試行錯誤して瞬間最大風速でも構わないから面白い!と思う事を見せて欲しいと感じた。
個人的には前回の爺にあった地の利が無くなってるのが好かないかな。
あれがすごく好きだった。
劇場で見れてよかったです。