あまのうずめ

メリちんのあまのうずめのレビュー・感想・評価

メリちん(2006年製作の映画)
2.6
東京で俳優をしているタラが帰郷する。タラは道でマチを見つけた後メリちんにも会う。再会は10年ぶりだった。3人はメリちんのアパートで焼肉をすることになり、タラは電話で細かく買い物の注文をつける。マチとメリちんは付き合っていることを秘密にすることにした。


▶︎吉田恵輔監督の自主製作映画の2作目。吉田恵輔とタラ役も務めた仁志原了の共同脚本。

東京で燻るタラと田舎に残ったマチとメリちん、オラオラ系のタラと逆らえない隠キャのメリちん。それぞれの関係性への迫り方は、この頃からだったのかと驚く。

3人ともにある別のイヤな面を鮫肌のようにざわつかせ、誰かに同情させては突き放された感覚に苦笑いした。

メリちんの名の由来やラストの締め方に、男子のおバカさ加減を良い意味で再現しているが、自主製作の枠は出ない内容で編集や音楽の粗末さを感じた。

未ソフト版ながら、今回WOWOWの『吉田恵輔監督特集』で視聴出来たことは、理解を深める上で貴重な機会となった。