ドキュメンタリーの中のフィクション。
あの短くセリフもほとんどない『黄昏芸者情話』が1番印象に残っている。
船の上での風にたなびくスカーフと浮き上がる白い顔。
幾度も書かれた顔で女形を演じる玉三郎、を見る玉三郎。
いまだに歌舞伎に対して、女性が舞台に上がれないということへの違和感がずっとありますが、小学生の時に中村七之助の女形を生で見て圧倒させられたのを今もたまに思い出す。
もともとの歌舞伎は女性も踊っていたわけだし、誰でも歌舞伎役者になれる時代になればいいとは心底思いますが、女形という存在には女性でも男性でもない神秘的な魅力があるということ、この映画を観てまざまざ実感させられた。
てか小道具に鏡ついててメイク直しできるの⁉︎すごい…