このレビューはネタバレを含みます
「ハッピーエンドはない」、後味の悪いきれいな伏線回収。
殺人犯を異常者と罵っていたデビット。正義感が強い彼は、ただでさえ事故で人を殺してしまった過去に追い詰められていたのに。
神の名を借りた異常な殺人犯によって愛する人を失い、本当の(殺意による)人殺しにまでなったのだから、神さえ憎悪の対象になってもおかしくない。本当に救いがない。
モーガンフリーマンの静かな演技だけが心を落ち着かせてくれる。
妻がデビットに妊娠したことを伝えなかったのは、産む気がなかったからなのか、帰りが遅くて伝えることができなかったからなのか。そこだけ少し気になった。どちらにしても、結果から見れば地獄だけど。