このレビューはネタバレを含みます
はじめての視聴。
7つの大罪をモチーフにしたサスペンス。
というわけで、結末はある程度予想できるし、それぞれの被害者の存在感も薄い。また、ビッコ引いた記者なんて目立ちすぎるだろうとは思うが、あくまでそのあたりには目を瞑る。
ストーリーは無駄がないし、各シーンの演出にメリハリが効いていて2時間があっという間にすぎる。いろいろな伏線が無駄にならず、かといっていやらしくもなく、まさに最適なバランスで結末まで運んでいく。
キャラも立っていて、ひとつひとつの仕草やセリフ、沈黙や目線の総合で奥行きのある人格を自然と読み取れる。
そして何より、低い位置を多用するフレームワークや、大胆な光の加減、アースカラーを押し出した色彩など、非常に印象に残るようなシーンを数多くみせてくれる。
視聴後のなんとも言えないモヤモヤがジョン・ドゥの思惑通りであることも含めて、間違いなく名作だろう。