昨日「ファイト・クラブ」(1999年)を見た流れで「セブン」(1995年)も再鑑賞
デヴィッド・フィンチャーが製作会社と揉めたときに「生首を出すことで何十年も忘れられない映画になる」と主張したと聞くが、まさにそのねらい通りになった映画
●サマセット刑事(モーガン・フリーマン)について
出勤するシーンで警察バッジやハンカチがテーブルに規則正しく並んでいる
「イコライザー」の主人公デンゼル・ワシントンがなんでも規則正しく並んでないと気がすまない性格だったことを思い出した
デンゼル・ワシントンがサマセット刑事の候補だったという事実も何かの運命か
サマセット刑事は定年のため作業員がサマセットのオフィスでガラスからサマセットの名前を削って消す作業をしてる
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事件の続報を聞く
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作業員に自分の名前を消す作業をやめるように伝える
名前を消すのをやめさせることで事件を捜査しようと決意したことをあらわす表現はうまい
「都会では他人には関心を持たない」
「強姦魔に襲われたら大声で火事だ!と叫べと言う」
「助けて!では誰も来てくれない」
今から見返すとラストシーンでヘリにむかって「罠だ!離れろ」と指示するのは殺害シーンを隠すつもりだったんだろうなと推測できてる
●ミルズ刑事(ブラッド・ピット)について
「ファイトクラブ」でブルース・リーのマネをしたり「イングロリアス・バスターズ」でシャクレ顔をしたりするのを見てるので、久しぶりに超大真面目なブラピを見れるのは嬉しい
サマセットがミルズの家を訪れたときにレコードをかけてる
CDでなくあえてレコードをかける演出かと思ったけどアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーが脚本を書き上げたのが1991年
普通にレコードだったのかな
●ジョン・ドゥ(ケヴィン・スペイシー)について
「羊たちの沈黙」(1991年)から流れができた犯罪者ブームに乗った感じ
当時サブカルブームだった日本で受け入れられたのもよくわかる
今の時代から見ると小物の暇人っぽさも出ちゃってる
【最後に】
あらためて見返すとストーリーやオチが面白いだけでなく、映像や音楽や美術も最高得点なのがわかる
それにしても雨ふりすぎだと思うが