あんず

セブンのあんずのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
3.9
ものすごいどしゃ降りの日にはこの映画を思い出してしまいます。やっぱり何度観ても面白い。

オープニングで映し出される犯人の手。指に包帯が巻かれた手でノートに小さな文字をぎっしりと書き綴る姿が不気味。なのに、その映像がとてもカッコいい。

大食、強欲というように7つの大罪になぞらえて起きる猟奇殺人。どしゃ降りの雨のせいでどんよりと薄暗い街と目を覆いたくなるほどのおぞましい事件の雰囲気がよく合っています。

犯人はどれくらい前から計画していたのか、途中で計画変更を余儀なくされたはずなのに、それでも完璧に練られた計画のように感じました。
動機は?次の罪は?
不気味だけど目が離せません。

冷静な刑事サマセット(モーガン・フリーマン)に対して血気盛んな若手刑事ミルズ(ブラッド・ピット)の葛藤が痛いくらい伝わってくる今までの雨が嘘のような晴天のラスト。

解釈が分かれる作品のようですが、私は素直に受け取ったタイプです。
あんず

あんず