一人旅

クリスマス・クロニクル PART2の一人旅のレビュー・感想・評価

5.0
クリス・コロンバス監督作。

2018年に制作されたNetflixオリジナル映画『クリスマス・クロニクル』の続編で、監督を前作の製作を務めた名匠:クリス・コロンバスが手掛けています。

前作ではクリスマスイブにサンタクロースの窮地を救った兄妹の冒険を描きましたが、本作では、クリスマスの消滅を願う元エルフの悪党の悪巧みを阻止すべく奮闘するサンタクロース&妻&前作の少女&初登場の少年の4人の活躍をファンタジックに描いていきます。

今回は一応悪役が登場していて、物語は善対悪の構図となっています。シンプルなサンタクロース映画ではなく、クリスマスの存亡をかけたサスペンスを主軸としているのが特色です。サンタを恨む元エルフの計画によって北極にあるサンタの村から灯りが消え、住民であるエルフ達が薬で狂暴化してしまう中、今一度村に平和を取り戻し、消え去りかかっているクリスマスの文化を存続させるべく力を合わせて奮闘する4人の動向を描いていて、エルフ達を正常に戻すため雪山の植物を入手する―サンタ妻&少年の“北極居残りチーム”と、パワーの源である光る星を奪って逃げた元エルフとの対決に臨む―サンタ&少女の“世界遠征チーム”の二手に別れての冒険が活写されます。

『ブラザーサンタ』(07)のように、初お目見えとなった北極にあるサンタ村の綺麗な街並みやそこで暮らすエルフ達で賑わう光景がファンタジックな造形美で素晴らしいですし、悪役が登場するため飛行するソリ同士のチェイス&クラッシュ等ハラハラさせるアクションシーンも多く盛り込まれています。そして、前作ではワンシーンのみの登場だったゴールディ・ホーンが今回はメインキャラクターに昇格したサンタの妻を好演していて、サンタクロースに扮したカート・ラッセルとのリアル夫婦競演&クリスマスソングデュオ(O Christmas Tree/もみの木♪)が感慨深くて感動が胸に込み上げてきます。
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