そーる

ダーク・アンド・ウィケッドのそーるのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アマプラで鑑賞。

近年にしては珍しいホラー作品だと思います。

というのも、ラストまで誰も報われないということです。

ヒントはありました。
信心深いナースが「愛を持って患者と接すること。1人で死ぬのは寂しいから1人にさせないこと」などと述べてましたよね。

女性の方はそれを最後まで貫き通しました。
が、死にました。

男性の方は分かるんです。
彼は気持ちが弱かった。
悪魔のよくある描写としては
"心身が弱ってる者から魂を奪う"
というのがあるかと思うのですが、
まさしく男性の方はその通りでしたよね。
ポルターガイストのような事象で心の衰弱を図り、追い詰めた。

あの悪魔は悪魔自身が「家の中に取り憑いてる」と言っていたので、
「あの家の外にいる」男性の家族が殺されてるわけがないんです。本来。
なので「あの家から出てきた」男性の幻覚である可能性が高いのですが、
彼は信じてしまいました。もうこれ以上気を強く持つことができなかったのです。

なのでストーリー的にこれはわかります。

しかし女性の方はどうでしょうか。
あれだけボロボロになりながらも「やっぱり見捨てられない」と言い父の元へ戻ります。
『愛してる』と叫びます。
しかし結局悪魔に負けてしまうのです。

悪魔の直接的な描写は少ないですが、
ここまであからさまにバッドエンドなホラーも久しぶりに見ました。

なかなか面白かったと思います。
そーる

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