このレビューはネタバレを含みます
2019年版の「レ・ミゼラブル」に似たプロットで、なんならレミゼの終盤のその先を描いたような作品。
ゲットーの若者タリブが嫌疑不十分のまま警察に拘束され死亡した事をきっかけにゲットーの住人たちの不満は頂点に達し警察官を襲い始める。巡回中だった警察官のジェンスとマイクは拘束した若者アモスと共に暴徒化する住人たちから逃れゲットー脱出を図る。
脱出を図る二人の警官がオーソドックスに良い警官と悪い警官になっているが、物語が進むにつれてこの二人の立場が逆転していくのがなんとも面白い。
同じ未体験ゾーンの作品「デンマークの息子」もデンマークの移民排斥問題を取り扱った作品だったが、こちらもその切実さを体感できる内容になっている。