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サムジンカンパニー1995のoのレビュー・感想・評価

サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)
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会社の不正と女性の不当な扱いを絡めた事実を元にしたパワフルな作品。
1995年の韓国は日本と同じように女性はお茶くみをして電話を取り次いでお膳立てしてあげるのに、大卒か高卒か、男性か女性かでその人の能力と無関係に差別されていた。たった25年前のことだけど、それは軟化した形式で今の社会にも見て取れると思う。
それに加え、環境汚染を組織ぐるみで隠蔽していた事実など、不正にいかに立ち向かうか?という力強いメッセージは普遍的で、女性差別や不正がまかり通っている日本でこそより響く映画だと思う。
内部告発モノにしてはちょっと緻密さが足りないと思いつつ、当時のファッションや情報化社会の走りを感じさせるポップなテイストは好感。
一人一人はほとんど無力かもしれないけど、諦めないで同じ思いを持つ人たちと連帯し、自分の仕事に責任を持つこと。
女性はもちろんのこと、何気なく女性を不当に扱ったり組織の力に屈しそうになったりしがちな男性こそ見てほしい一本。
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