おばけ

ドライブ・マイ・カーのおばけのネタバレレビュー・内容・結末

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

この映画開始から岡田将生の存在が凄く浮いていて違和感しかなかったのが自ら劇中でこの劇団に自分は不釣り合いだと発言するシーンがあり、違和感を回収することによってなるほどな、という納得のキャスティングだった。その後、車中での音との関係を告白するシーンでの岡田将生の演技は違和感など微塵も感じさせず闇夜に岡田将生の輪郭が溶け込んでとても惹きつけられる素晴らしい演技だった。もはや、誰に問いかけているのかわからないセリフ、シーンだった。

音楽の使い方も良かった。
トンネル抜けて雪で音が止まり雪を表現する。
花を買ってドアをバタンとしめる音が強調されて決別の音のように感じた。

途中、小説を観ているような不思議な感覚になった。セリフのせいなのか。小説を読みながら想像してるそのままの映像が流れている感じ。

車を人に任せる。
自分の手足、行く末を他人に委ねる。
その他人を知っていく、すべてはわからないけれど。(音がどのような人間だったのか分からなかったように)
一人が二人になる。
共に生きる。
おばけ

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