演出のセンスの良さが光っている作品。
それに加えマーゴットの気合の入った演技と美しさが楽しめる。
惜しいのがストーリーの平凡さ。というか今一つ盛り上がらないエンディングとか、脚本の冴えが見えないのが残念だ。
後半の銀行強盗をした後の、主人公にフラッシュバックのように襲い掛かる短いショットの映像などの演出は上手い。それに、少年特有のイラっとするような動揺の仕方とかリアリティがある。
特筆すべきはやはり二人のシャワーシーンだろう。
ドアの外から男性だけ映したショットから、じっくり時間をかけてよっていき、今作最高の盛り上がり場面のマーゴット乳出しシーンになり、そこからの脱童貞シーン。
カメラワークも見事だが、ここと湖のシーンのエロティシズムは素晴らしい。映像に頼らずストーリーと演出で見事に表現されているのは観所だろう。
今後が楽しみな監督。良い脚本に巡り合えることを祈ろう。
余談。
さて、17才の男と、多分ギリギリ30手前の女性。
この微妙な設定はどうよ？
1930年代なら17才と言えばもう一人前の男なのではないだろうか。
ここら辺をもう少し大胆に男性13歳とかしたらもっと違うドラマが生まれそう。
でも、もちろんシャワーシーンありで。
これならオネショタ・マニアが狂喜乱舞しそうなシーンが撮れるぞ。
