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ローラ殺人事件のmimicotのレビュー・感想・評価

ローラ殺人事件(1944年製作の映画)
3.7
謎解きはもちろんのこと、ローラに魅了されていく人々の描き方も面白かった。

舞台は1940年ニューヨーク。
広告業界で活躍する美人キャリアウーマン、ローラが射殺された。
警部補はローラの関係者を調査するが...
謎解きミステリーの形式で展開していくフィルムノワールです。

ローラは男性からも女性からもモテモテ♡
華やかな彼女に魅了されていく上流階級の容疑者たち。
警部補までもが、亡きローラの肖像画に惹かれていく...
現場保存はいいのか⁈被害者の部屋でそれって...調査する警部補のほぼほぼストーカー状態には笑った。

犯人は誰?物語が二転三転する間も、主人無き部屋の、肖像画のローラがほんのり美しく浮かび上がり、最後までローラの存在に満ち溢れていました。

白黒が醸し出す、暗くかつ美しい雰囲気が好き。とても上品な愛憎劇。面白かった!

デヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」のネタ元の一つだそうです。
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