女性スタントの歴史って1910年代からあったのか。女優の代わりに危険なスタントをこなす彼女達には頭が下がります。
その昔、香港映画では女優にスタントをやらせて、マギー・チャンは頭を何針も縫って、ムーン・リーとシベール・フーは『群狼大戦』で爆発に巻き込まれて全身火だるまになったりと、むちゃくちゃな時代もありました。
女優は女優、スタントウーマンはスタント、ちゃんとそれぞれのプロがやらなきゃ危険だわ。
今のハリウッドはその辺はしっかりしているけど1人だけ例外の女優がいるらしく、俳優が自らスタントを行うと怪我をした時に撮影の遅れが出て莫大な制作費の超過に繋がってその分の保険がおりない。「だったら私がその保険料何十億ドル払うから自分でスタントやるわ」ってやってるのかシャーリーズ・セロン。『アトミック・ブロンド』の格闘アクション凄かったもんな。
男優ではトム・クルーズも自ら保険料を払ってスタントやってるけど、ノーマン・リーダスが何かのインタビューで「トム・クルーズのスタントマンが…、あ、いや…」って口を滑らせたのが気になるところ。
ジャッキー・チェンはスタントが出来ないハリウッドに嫌気が差して香港帰っちゃいましたね。
このドキュメンタリーで印象的だったのはTV版ワンダーウーマンのスタントを担当したジーニー・エッパーさん。老いてスタントが出来ない もどかしさに涙する姿は、彼女の仕事に人生を捧げてきた熱い思いが伝わってきました。
