このレビューはネタバレを含みます
クレプスキュール配給作品は、オルガに引き続き2作目である。
栗の森で起こる静かで、しかし重厚なおとぎ話。
この独特な空気感、そして映像の色気はどこ由来なのだろうか。
例えば、川に流れる栗をマリオが見るシーンはなんて妖麗なんだろうと思った。あまりみない三角ボケから静かにピントが合い、追うようにしてカメラが進んでいく、文字起こしすると簡単だが、みるとではその感じ方は大きく違う。
また、他のシーンでのボケはよくみる絞りバネの形の6あるいは8角形だが、このシーンでのみ3角形である。何か意味があるのだろうか?
女房のおばあちゃん、ひたすら辛そうで観ててしんどかった。演技力なのか映し方なのか。
見終わった後に考察を読んだ。
死に関するの物語、重くも、考えさせられる部分があったと感じた。
とても良い作品である。
最後に、映像のクオリティは一級品であった。