別荘で一緒に過ごそうと集まった8人の男女をめぐる群像劇。舞台劇のような雰囲気の映画。
この映画以外に目立った作品がないジョン・ハドルス監督の私小説的な作品なのではないか、と思えた。登場人物の一人に落ち込み気味の映画監督が出てくる。もしかしたら自分自身の投影なのかな、と思ってみたりする。
いや、もしかしたら実在の誰かへのラブレターなのかもしれない。ジェニファー・コネリー演ずるエリーと映画監督との会話や展開を見て、ますますそう思えた。
おそらくこの監督には大変な思い入れがある物語なんだろう。でも観ているこっちにはどうも響かない。エリーが監督のためにシナリオを書き変えるラスト。自分への愛情を知った彼女の行動なんだろうけど、どうもしっくりこない。ジェニファーファンでも、最後まで観るのに気力が必要な映画。
「いちげんさん」で鈴木保奈美の相手役を演じたエドワード・アタートン、「スペース・カウボーイ」でNASAの女性職員を演じたマーシャ・ゲイ・ハーデンも共演。