田山信行

ブレット・トレインの田山信行のレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
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それぞれの思惑が錯綜しながらジリジリと緊迫感が持続しつづける本来の原作の面白さは喪失しててワヤクチャなんだけども確かに原作をきちんと噛み砕いた上でエンタメ寄りに体裁を整えてある。

なんでも爆発や破壊を入れ込まなきゃ気が済まんのかってのはハリウッド病ってな感じで終盤はかなり勢いで誤魔化してる様に思う。

デヴィッド・リーチ念願のブラピとの仕事って割には役に何の旨味もなかった様な。個性が活かせた訳でもないし。ぶっちゃけ誰でも良い役だった。

まあ今更ブラピだって俺が俺がって欲は無いだろうし楽しく仕事できれば良かったのかもだけれどイマイチ釈然としない想いが残る。

殆ど新幹線内で展開するからワザとらしい日本描写さほど気にならんけどほぼアメリカ人キャストしかおらんのに日本を舞台にする必要あったのか疑問。リスペクト故にと言われると苦笑いで受け入れざるを得んが。コロナを鑑みて日本ロケが出来なかった事情もある様だが。

字幕版のスケジュールが合わず吹き替えで観てしまったが。元から声質は似ているのはあったのだろうが井上和彦さんの真田さんの吹き替えに全く違和感がなくて見事。山本舞香やフワちゃん、専業外で起用された面々も存外に上手い。場数をこなしたからか米倉涼子さえ上手くなってた。このクオリティで出してきてくれればタレント吹き替えも文句ないんだがなぁ
田山信行

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