ももいろりんご

ボクたちはみんな大人になれなかったのももいろりんごのレビュー・感想・評価

3.7
Netflix presents @uplink吉祥寺で🧡
世代なので刺さるというか、しんみりしました。ノスタルジーってやつでキュウっとなる。
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 =STORY= *公式HPより
あの時も、あの場所も、あの人も、すべてがいまの自分に繋がっている。
1995年、ボクは彼女と出会い、生まれて初めて頑張りたいと思った。「君は大丈夫だよ。おもしろいもん」。初めて出来た彼女の言葉に支えられがむしゃらに働いた日々。
1999年、ノストラダムスの大予言に反して地球は滅亡せず、唯一の心の支えだった彼女はさよならも言わずに去っていった――。
志した小説家にはなれず、ズルズルとテレビ業界の片隅で働き続けたボクにも、時間だけは等しく過ぎて行った。そして2020年。社会と折り合いをつけながら生きてきた46歳のボクは、いくつかのほろ苦い再会をきっかけに、二度と戻らない“あの頃”を思い出す……。
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主人公の佐藤(森山未來)より、私は少し歳が上だけど、東京にいて、バブルの末期に就職したので、全てが懐かしい。
佐藤が2020年から1995年まで、時代を遡る形でいろんな事を思い出し、懐かしんでいくので、その時何があったか、音楽とかファッションとか、あぁ、そうだったなぁ…と。スマホ、ガラケー、ポケベル、公衆電話と、佐藤とその時々の彼女との会話に、ニヤニヤしてしまった。
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文通から始まったかおり(伊藤沙莉)との恋。音楽が共通話題で、佐藤の就職祝いに2人は初めてラブホにいく。ちょっとぉ…かわいい。小っ恥ずかしいじゃんか…(//∇//)
やりがいを見いだせない仕事に忙殺されながら、結局は転職も出来ずに、彼女の言葉を支えに、生きてきたなんて、佐藤、未練タラタラ過ぎ。
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ハタチから46歳の佐藤で自然にいられる森山くん。スゴいなぁ。そして東出が思いの外、良い。あ。そして萩原聖人が好き。
沙莉ちゃんはもちろん大好きだけど、「私の時間を返してよ」と叫ぶ元カノの1人・大島優子がいい。残念ながら、こんな男、信じる方がバカですよ。
「世の中の人間の80%はゴミ、20%はクズ」の名セリフを残したゲイの友人・七瀬。今、元気かなとか思っちゃう。そういうリアルさが本作の魅力に思う。
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「普通ってつまらない」そう思ってた頃ある。
「普通?自分は自分よ」自己中な30代。
「普通って悪くない」うーん…
「普通って案外難しい」年齢を重ねて!←今ココ
昔、想像したオトナとは違うかもしれないけれど。

PS:ヤクザさんとのエピソードに泣いた。