すべての音楽ファン、クリエイターに観てもらいたい。
観終わってこんなに満たされた気持ちになるとは想像していなかった。
名前と、聞いたことある音楽があるな程度の知識量でしたが、エンディングにはザッパを誇らしく思ったし、心の中ではスタンディングオベーションでした。
アーティストとして大衆音楽、商業主義への抵抗があって、また売れるために商業主義を迎合するアーティストに対しても反感を持っていたことがよくわかった。スポンサーの意向で作品が歪められたり、社会に受け入れられることよりも、自分が何を作りたいのか、それのみに集中していた姿が印象的だった。
クスリとか奇人みたいなイメージがあったけど、実際とてもスマートでマトモな人だなと思った。時代や社会が不安定で危なっかしくて狂ってたから、変人扱いされたんだろうなと思う。
インタビューの受け答えで、放送禁止用語を乱発したり、ユーモアや皮肉っぽいジョークにニヤニヤしてしまった。それでも言葉に重みがあるんですよね。映画は1991年のチェコスロバキアでのライブステージからはじまるのですが、ソビエト軍撤退後の自由を手にした直後、ライブオープニングのスピーチであんなこと言われたら泣いてしまう…で冒頭から心を鷲掴みされた。
ロックだけじゃなくて、オーケストラの作曲をやっていたのも凄い。独学でオーケストラ作れるんだ😳あと大量の自作ショート(?)フィルムも。とにかく創作意欲が旺盛な人だったんだろうな。
…あと奥さんが一番ロックだなと思った。