自分も少しだけ浅草には所縁があるので、これは沁みました。
浅草界隈には様々なストーリーがあるし強烈な人が沢山いるけど、たしかに深見さんのような人が今でもわりと居て、短気で遊び人でダメなとこも多いけど芯は優しいみたいな、この時代になってもそういう人がかっこいいとされる風潮が良くも悪くも残ってる街だなと思う。
今作からは、街を描くのではなく師匠と弟子を中心に少ない登場人物達を通して当時の街の一部が伝わってくるということを感じた。
柳楽優弥や大泉洋も素晴らしかったけど個人的にナイツ土屋がとても良かった。
ビートたけしが浅草時代の昔話を誇張して面白くする、それらを吸収した劇団ひとりが更に映画としてエンターテイメントにしてるわけで、、それに対してリアルはあんなんじゃないだろ、大袈裟だろとかいう意見は野暮だと思う。
星の数ほどある泣かせよう系青春クソ邦画と一緒にならなかったのは劇団ひとりの芸人的な意地みたいなものが所々に散りばめられてるからじゃないでしょうか、、、
とてもいい作品だったと思います。