大学を中退し、ストリップとお笑いの殿堂と呼ばれていた浅草フランス座に飛び込み、深見千三郎に弟子入りしたタケシ。タケシは芸人としての成功を夢見て笑いの修行に励んでいたが、テレビの普及と共に演芸場に足を運ぶ人は減る一方でってお話。
誰もが知るビートたけしさんの誕生秘話のような映画。
漫才ブームで突然売れたって思ってたツービートにも、こんな下積み時代があったとは知らなかったです。苦労した下積み時代、そして師匠との出会いがあったからこそ、漫才ブームが終焉した後も芸能界で長く活躍で来ているんでしょうね。ビートたけしさんのタップダンスは有名ですが、その原点もわかるのでオススメです。
浅草フランス座や浅草の映像が懐かしき昭和の時代を思い出させてくれました。人情に溢れ、人と人との距離が今よりも格段に近かったこの時代の良さを巧く描いていたと思います。
ストリップを見にきている客の前でコントをするって、普通に考えてウケるとは思えないけど、こんな過酷な場所で腕を磨いていたって本当に凄いです。
ビードたけしさんを演じた柳楽優弥さんの演技が凄すぎました。仕草や話し方までソックリでかなり研究したんでしょうね。師匠を演じた大泉洋さんもやっぱり演技が巧い。深見千三郎さんってどんな方か知らないけど、大泉洋さんが演じた師匠そのものなんでしょうね。あと地味にビートきよしを演じた土屋伸之さんとストリッパーを演じた門脇麦さんも良かった。
師匠がタケシに言った「笑われるんじゃねえぞ、笑わせるんだ」って名言でした。