たかちゃん

戦火のランナーのたかちゃんのレビュー・感想・評価

戦火のランナー(2020年製作の映画)
4.0
第二次スーダン内戦難民でディンカ族出身であるグオルは、マラソンのオリンピック選手として2012年ロンドン五輪出場条件のタイムをクリアするが、南スーダンには国内オリンピック委員会がなく、出場が危ぶまれるものの、個人参加として出場が認められる。そして祖国の人々の期待を胸に完走する。その後、アメリカの市民権を取得したグオルは、20年ぶりの両親との再会を果たすのだ。グオルの不屈の精神と、彼を支えた人々の感動的ドキュメンタリー。
戦火のスーダン。8才のグオルを両親は村から逃がす。しかし武装勢力に捕まってしまう。夜明け前に走って逃げだすグオル。4年間の彷徨、ようやく難民キャンプに保護される。
アメリカの難民受け入れ制度に選ばれ、16歳でアメリカに移民したグオルは、陸上選手として才能を発揮する。そこまでで運命に翻弄されるグオルの人生に驚嘆する。
高校に入学したグオルは、初めて走ったマラソンで2012年ロンドン五輪出場資格を得、個人参加として出場した彼は完走する。その後、アメリカの市民権を取得したグオルは、20年ぶりの両親との再会を果たすのだ。
南スーダンは、今も政情は不安定で、難民として暮らす人々が国内外にいる。だからと言って、グオルは幸せになってよかったね、と声をかけることが出来るだろうか。
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