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戦火のランナーのsashaiceのレビュー・感想・評価

戦火のランナー(2020年製作の映画)
4.0
涙腺弱いほうだけどこんなに泣いたの久しぶりかもってくらい泣いた、、祖国では「逃げるために」走っていた少年が今は「祖国の勇気と誇りために」走る。内戦や兄弟の死、誘拐など壮絶な経験をした彼だからこそ「祖国のために」という言葉は我々からは計り知れない重みを持つ。
ロンドン五輪、リオ五輪どちらもマラソン観たような気がするけどこんなに凄まじいものを背負って出場していた人がいたなんて、、
五輪開催は今とてもタイムリーでコントラバーシャルな話題だけれども、ロンドン五輪の時に南スーダンがまだ国として認められていなくて出場が危ぶまれていたがIOCと揉めながらもオリンピック旗を背負っての個人参加で出場が認められた、(ただし南スーダン代表を名乗ることはできない)という件があったが、開催の議論が国内目線だけに偏っている中、オリンピックは全世界の人々のものであることや、オリンピック憲章の根幹である「平和の祭典」や「スポーツは全ての人間にとっての基本的人権」など、グオルの件でIOCが軽視しかけた根底的に大事なものに立ち返らせてくれた。
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