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戦火のランナーのshimaluckyのレビュー・感想・評価

戦火のランナー(2020年製作の映画)
4.2
南スーダン、いまだ政情に翻弄される国民。多くの兄弟が殺された主人公は運良くアメリカに逃れることが出来た。
ハイスクールで頭角をあらわし、自分の足で運命を切り開いていくドキュメンタリー。
母国スーダンに邪魔されながらもロンドンオリンピックに参加、自己表現とともに自分の力で歩もうと奮闘する姿は胸が引き裂かれるようだ。華美な演出がないのも良い点で、ドキュメンタリーゆえに彼の置かれている状況がストレートに伝わってくる。
個人的には近年のオリンピックに複雑な気持ちがあるが、このような持たざる者には地獄から逃げ出す一つの道だ。
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